ID:インストラクショナルデザインとは

IDとは学習のプロセスを支援することに焦点をあて、あくまでも「偶発的な」学習ではなく「意図的な」学習を設計することです。設計が効果的、つまり、学習が効果的であったかは、目標に到達したかどうかで判断されます。教育を設計する時の重要なポイントは、「学習目標」その次に「評価方法」を決定、最後に目標を達成するための「学習手段」を決定することです。IDの定義として、鈴木1)は「研修の効果と効率、魅力を高めるためのシステム的アプローチに関する方法論」と述べています。

システム的アプローチとして、Plan(計画)Do(実施)See(評価)の考え方が有名です。このサイクルを何度も繰り返すことで、システムの性能が向上していきます。IDプロセスモデルの一般形としてADDIEモデル(図)があり、これは、Plan-Do-Seeのモデルを背景に提案されたものです。そのプロセスは、5つの段階から成り立っており、分析(Analysis)設計(Design)開発(Development)実施(Implementation)評価(Evaluation)である。その頭文字をとったものを「ADDIE(アディー)モデル」とよんでいます。私たちが提供する教材は全てこのADDIEモデルを使って設計しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図:ADDIEモデル‐引用文献R.M.ガニェ,K.W.ウエイジャー,K.C.ゴラス,J.M,ケラー著,鈴木克明監.

インストラクショナルデザインの原理,京都,北大路書房2007,pp2